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太陽光発電所(低圧)設置のための融資はどこから受けられる?
まだまだ、低圧50kw未満の太陽光発電所をお考えの個人、法人の方はたくさんいらっしゃると思います。太陽光発電所を設置するにあたって一番のネックになるのがお金の問題です。
安くても2000万円近くはかかるため、その資金をどうしようかと悩まれる方が多く、そこで諦めてしまう方も多々見られます。
親戚や親など肉親からお金を借りられるのであれば問題ありませんが、2000万円近くのお金を簡単に貸してもらえるとは考えづらいです。
そうなると、選択肢は、別のところから借りてくるという方法になります。
それでは、太陽光発電所に関する資金はどこから借りることができるか考えてみましょう!
>>融資のプロによる低圧太陽光融資のご相談はこちら! >>【融資相談】低圧太陽光発電向け 元銀行マンが教える太陽光発電融資の通し方!
有力な融資先は3つあります
太陽光発電事業に関する融資は、1. 日本政策金融公庫、2.銀行、3.信販会社から借りる方法があります。
1. 日本政策金融公庫
詳細な事業計画書・返済計画書が必要となり、手続きは面倒になります。
そのかわり、15年返済で金利が,1.25%~2%程度と非常に安く魅力的です。
無担保で1500万まで借りることができ、担保があれば金利も安くなります。 しっかりとした、事業計画書・返済計画書が必要になりますのでハードルが高くなりますが、金利が安いというメリットがありますので、まず初めにチャレンジしたいところです。
2.銀行
「都市銀行」「地方銀行」「信用組合」などさまざまな種類があります。気になる金利は公的融資よりは高いですが、全体的に見ると比較的安い方だと思います。
審査も手続きに有する時間も多少かかりますので、スケジュールや時間には余裕を持つようにしてください。
太陽光発電事業に関して、太陽光発電所を建てる土地は、人が住まない、安い土地などの理由で、担保にできないため、銀行は積極的に融資しようとはしません。
また、地方銀行の場合、自行の活動地域内の物件には融資をしてくれる可能性がありますが、逆に活動地域外の場合、対応する支店がないという理由で一気にハードルが上がります。
これらのハードルを一つずつクリアすることが銀行融資獲得への唯一の近道です。
こちらは、個人事業主として登録して、銀行から借りることができる融資先一覧です。
・常陽銀行 太陽光発電事業支援融資制度「LALAサンシャイン」
http://www.joyobank.co.jp/enterpri/shikin/lala.html
・千葉銀行 太陽光発電事業支援融資制度「ちばぎんエコ・パワー」
http://www.chibabank.co.jp/hojin/finance/finance20/
・武蔵野銀行 むさしの太陽光発電事業支援融資「太陽の恵み」
http://www.musashinobank.co.jp/corporate/finance/product_26.html
・浜松信用金庫 はましん事業者用ソーラーローン
http://www.hamamatsu-shinkin.jp/business/biz-loan/solor.html
・広島銀行 太陽光発電向け専用融資制度
http://www.hirogin.co.jp/corporation/service/shikin_chotatsu/tokutei/taiyoko_hatsuden/index.html
・桐生信用金庫 きりしん「太陽光発電事業支援資金」
http://www.shinkin.co.jp/kiryu/pdf/biz_support/taiyoukou.pdf
・百五銀行 百五環境融資「太陽光発電事業融資」
http://www.hyakugo.co.jp/service/c_ecofrontier.html
3.信販会社
アプラス・オリコ・セディナ・ジャックスなどがあります。
借りやすいですが、金利が高く2%~3%となります。
会社名 | 借りられる金額 | 金利 | 条件 |
---|---|---|---|
アプラス | 2,000万以下 | 2.6% | 15年固定金利 |
オリコ | 1,000万円以下 | 2.6% | 15年固定金利 |
セディナ | 1,000万円以下 | 2.6% | 15年固定金利 |
信販会社では、1000万~2000万まで借りることができます。
上記で上げた他にも信販会社もありますが、1000万までしか借りることが出来ないため 低圧50kw未満の産業用太陽光発電所をすべてローンで賄おうとするのは難しいです。
太陽光発電所(低圧)設置のためのお金を借りるには
お金を借りるためには、最初に太陽光発電所の費用を算出する必要があります。
土地を持っておられない方は、土地を探し、貸借、購入を選びながら金額を確認します。
その他、太陽光発電所を作る為に必要な、太陽光パネル、パワーコンディショナー、架台、設置工事費のなどを、販売店や工事店から見積もりを取ります。
販売店で発電シミュレーションをしてもらうと、月々の売電額や年間売電量などが把握できます。
そのうえで、どれくらいの金利で借りることができれば、事業として成り立つかシミュレーションしましょう。
すべての金融機関に共通するところですが、貸し手は「その借り手が本当にお金を返せるか?」を様々な角度から見ています。 例えば15年間の返済期間の中に赤字が1年でもあるような事業計画であった場合、金融機関の評価は一気に下がるでしょう。
例えば2000万円の案件のうち、パネルの価格が低かった場合。動産担保設定をできる額は下がってしまいます。 逆にパネル価格の割合が高くなるように工夫すべきかもしれません。
例えば金融機関が「管理ができないので融資は難しい」と言ってきたとき、太陽光発電所の運営における「管理」とは何を指し、発生するリスクは何なのかを論理的に説明できれば金融機関は対応を変えてくるかもしれません。
このように、金融機関が提示してくるハードルを一つ一つクリアしていくという作業が「融資付け」という作業と言えます。
まとめ
金利の観点からいうと、日本政策金融公庫 → 銀行 → 信販会社の順で金利が高くなります。
まずは、日本政策金融公庫にチャレンジされることをお勧めいたします。
銀行の場合、提示してくるハードルを一つ一つクリア作業「融資付け」をしっかりとこなしていくことが融資への道となります。
信販会社はこの3つの中で一番金利が高いことが一般的ですが、融資の通り安さはこの中で一番です。 信販会社を考えておられる方は、いくつかの信販会社に金利を確認してみられることをお勧めいたします。
>>融資のプロによる低圧太陽光融資のご相談はこちら! >>【融資相談】低圧太陽光発電向け 元銀行マンが教える太陽光発電融資の通し方!
申請だけして、どうしても資金が調達できない。そんな場合もあると思います。 そういった場合は、権利だけ売ることができます。