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- どちらがお得?稼働済み発電所と新規の発電所
稼働済みの太陽光発電所はお得?
固定価格買取制度(FIT)の買取単価は初年度のkWhあたり40円から徐々に値段を下げ、 今ではついに新しい分譲発電所の開発はほぼなくなりました。
こうなってくると、注目されるのが稼働済み発電所の取引(セカンダリ取引)です。
今回は稼働済み発電所の評価と、購入する際の注意点をまとめてみました
稼働済み物件が取引されるわけ
高収益のはずの稼働済み物件を手放すんだから何か訳ありなんじゃないの?
と思われる方もいらっしゃるのではないでしょうか?
確かにそんな事もありえる話なので十分に気をつける必要があります。
一方で、本業に短期的な赤字が出てしまった時や、他の不動産を購入したい時 など急に現金が必要になり高収益の資産を手放す必要が出てくることもありえます。
また一括償却目的で購入された方であればすでに保有する意味がなくなったという方も いらっしゃるでしょう。
⇨ 太陽光発電ムラ市場でも 稼働済み案件をこのような形で掲載しています
稼働済み太陽光発電所を購入するメリット
1.事業計画が立てやすい!
新規の発電所を購入する際、パネルメーカーの発電シミュレーションを 軸に事業計画を立てる方がほとんどだと思います。
一方で「メーカーシミュレーションから1割上ぶれする事が多い」 なんてお話を聞いた事がある方もいらっしゃると思います。
もちろん上ぶれしてくれればいいんですが、中には上ぶれしなかったり むしろ下がってしまうような発電所もあるようです。
稼働済みの発電所であれば実際の売電結果を見る事ができます。
これが最大のメリットではないでしょうか?
メーカーシミュレーションよりも下振れしてしまう要因には日陰の影響や パネルの初期不良などの他に系統側との接続の問題などもありえます。
これらの要因をすべて反映した結果が見えているのが 稼働済み発電所の最大の特徴です。
2.実際に稼働している現物を見ることができる
これも大きなメリットですよね。
架台の錆、雑草の生え具合や防草対策、パネルの不良が出やすいか、土地の造成の問題など 新規購入の際に心配されていたことの幾つかは実物を見ることによって確認することができます。
3.売電単価が高い
こちらは言うまでもありませんよね。
40円、36円、32円といった初期のプレミアム価格の物が購入できたりします。
増設による過積載などができるような案件であればさらに面白いところです。
稼働済み発電所を購入する際の注意点
一方でリスクがないわけでもありません。中でも特に注意していただきたいのが下記の2点です。
1.目に見えない部分の施行不良
例えば基礎の深さを証明する書類です。目に見えない地下は非常に評価が難しい部分です。
施行業者によっては値引きを要求された分、短い杭を使ってしまったという事もきいた事があります。
基礎の杭やコンクリートの埋め込み深さが浅いと当然、強風や地震に弱くなりますよね。
パネルが1枚2枚破損するくらいならいいのですが、基礎ごと壊れると 復旧までに膨大な費用と時間がかかります。
新設だと施工中に現場を確認しに行ったり出来ますが 中古だと当然しっかりしているものと考える方が多いようです。
瑕疵がある発電所を高値で売り抜けようとする方もいますので ババを掴まされないようにご注意ください。
2.初期不良調査、メンテナンスの履歴はあるか
新設した太陽光発電所でも、パネル・パワコン等に初期不良が あることは珍しくありません。
初期不良のチェック、ならびにその後のメンテナンスが 行われていればその後の故障率はある程度推測できます。
逆にそこがしっかりと行われていなければ
機器の故障により翌年に売電収入が大きく減る可能性も。
可能であれば設置時ならびに数年後のメンテナンス記録が はっきり残っている発電所を選びたいところですね。