三相パワコンの悪夢 10ヶ月待ちに対応する為の三相オーナー向けの2つの秘策
数年前は電圧上昇抑制対策をしやすい三相パワコンが人気でした。
ですが国内の低圧FIT市場が伸びなくなり、パワコンメーカーの撤退や生産停止が相次ぎました。
名機と言われていたSMAも生産停止
新電元(オムロン三相も)も生産停止 修理も終了
9.9kWだとなんとか続いているのが安川電機と田淵電機なんですが
部材の品薄に注文が殺到が加わり納期未定状態です。
なんと安川電機の今の納期は10ヶ月待ちとなっています
(2022年12月時点)
今は三相パワコン受難の時代なのです。
10ヶ月待ち対策はあるのか
例えば新電元の9.9kWは修理対応をしてくれませんから他メーカーのパワコンに買い換える必要があります。
ところがこれが事実上の納期未定なわけです。
どうすればいいかというと対応策は事実上2つしかありません。
SMA、新電元、オムロン三相この辺のオーナーさんは特に真剣にご検討ください。
1 休業補償保険に加入する
一番わかりやすいのはこれです。
休業補償と言って、稼働しない期間の売り上げを保険で対応するのです。
これに加入していれば10ヶ月の納期に対応することができます。
注意して欲しいのは休業補償が火災保険のオプションになっている場合です。
この場合、パワコンの故障自体が火災保険の適応にならないと休業オプションも
支払われないことになります。
休業補償はオプションの形ではなく、単独の保険としても加入可能です。
売電金額にもよりますが低圧1基であれば年間数千円
5年間でも3万円近辺で加入可能です。
保険も値上がり傾向ですので5年の加入をお勧めします。
>> 太陽光発電に詳しい保険屋さんは こちらまでどうぞ
(https://ichiba.solar-club.jp/products/detail.php?product_id=255)
2 9.9kWでないパワコンに変えられるか 準備をしておく
2つ目の対策はパワコンを変えてしまうことです。
正確にいうと変える準備をしておくことです。
三相パワコンで2週間の納期のものがあります。
それはSolarEdgeの17.5kWのものとHUAWEIの20kWのものです。
どちらも16.5kWに出力制限をして3台構成で49.5kWで運用可能。
ただし、トランスレス機器ですので電力会社が連系を認めてくれる必要があります。
認めてくれるケースがとても多いのですが、Noと言ってくる事例もあるようです。
それも恐ろしいことに支店単位で対応が変わることがあります。
パワコンを変える準備とはこの点を埋めておくことです。
まずはご自分の電力会社に問い合わせをし、最悪これらのパワコンに変えられる
という確認をしておくのです。
例えば5台中2台壊れたとしたら、10ヶ月待ちをするよりも
HUAWEI20kWに変えてしまった方がいいと考えるのは当然の結論です。
電力会社に申請をしたい方は<こちら(info@a-vein.com)>までご相談ください。
申請用の資料をご用意いたします。
電力会社が「トランスレス連系は認められない」と言ってきた場合
実際に私も東北電力から「HUAWEI20kW のトランスレス接続は認められない」と言われてしまいました。
こうなっては「お手上げ」…ではないんです。
もうひと粘りできます。
なぜ認められないのか電力会社に聞いてみるのです。
すると電力会社は必ずこう言ってきます。
「系統連系の要件で決まっている。トランスが必要になる。」
その時にこう聞き返してください。
「具体的にどんな文書でどのように決まっているんですか?それは全ての電力会社で共通のルールですか?」
すると「共通のルールです」と返してくるはずです。
実はすでに HUAWEI20kWのトランスレス接続は多くの電力会社で認められています。
そのことを申し伝えた上で、メーカーの出している見解書を提出するのです。
パワコンのことは、こちらからお問い合わせください。
https://ichiba.solar-club.jp/products/list.php?category_id=18