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  2. 太陽光発電所の管理の基礎!除草対策で最初にやるべきポイントとは

認定取消も!?低圧太陽光発電所除草対策は必須の保守業務

太陽光パネル周りに生える雑草

太陽光発電所はメンテナンスフリーだと思っていらっしゃる方はいませんか?

しかし平成29年度以降に義務付けられる事業認定制度では

「再エネ発電事業計画が明確かつ適切に定められていること」

「適切な保守点検・維持管理に係る体制整備及び実施」

「経済産業省に対する発電事業に係る情報の提供」

が義務付けられます。これからの発電所では保守管理が重要なポイントななってきます。

あまりひどいと稼働済みの40円・36円案件などでも認定取消になってしまう可能性も出てきました。

まずは除草対策が絶対に必要だという写真を見てみましょう。


除草対策が追いついてい無い例

草が伸びている.png

太陽光パネルの裏側を撮った写真です 。

セイタカアワダチソウでしょうか?ものすごい勢いで伸びています。

他にもススキ・竹・笹などは条件がいいと2m程度は簡単に超えてしまうものもあります。

上の写真のような例では雑草がパネルのバックシートに圧力をかけています。

ガラスで強化されている太陽光パネル表面と異なり、裏面は案外弱いものです。

となると当然、下の写真のようにパネルにはホットスポットができてしまうケースも出てきます。

ホットスポット

また下の写真のような状態はどうでしょうか?

草が飛び出す

この状態ですとパネルには必ず影がうつる形になります。

この場合、影になった部分はもちろん、周辺のパネルにも影響がおよび

通常直列に10枚程度つなぐ「ストリング」と言われる部分全体の足を引っ張る形になります。

簡単に言うとこのちょっとした影が最大でパネル10枚の発電量を3分の1程度にしてしまう

可能性があります。

雑草対策を放置しておくと発電所に多大な影響があることはお分かりただけたでしょうか?

発電所の雑草の対処方法

それでは発電所の雑草の対処方法にはどのようなものがあるでしょうか?

大きく分けて3つの方法があります。

1.農薬による除草

農薬には様々なタイプがあります。


残効性の高いもの・低いもの

竹や笹など特殊な植物に強く働くもの・逆に幅広い植物に効くもの

液状のもの・粒状のもの


などです。現場の状況に合わせ適切なものを選んでいく必要があります。

下の写真は「バックアップ」という除草剤の散布例です。


実際の使用例はこちらの商品ページにも記載されています。

バックアップによる空き地での試験事例(散布8週間後) バックアップ使用前
バックアップ使用前
バックアップ使用後
バックアップ使用後

農薬専用記事はこちら

2.草刈機による除草

草刈機による除草は発電所のみならず畦や庭や建物などで広く使われている手法です。

肩に担ぐようなチップソータイプのもの・車輪のついた自立式のもの・乗り込み式のバギータイプのものなど

用途に合わせ種類を選ぶ形になります。

気をつけるポイントはパネル下の草刈りです。


・飛び石に注意!

飛び石が作業員に当たったり、太陽光パネルのバックシートに当たったりすることに注意してください。

パネルのバックシートに当たると、あっさりとセルにヒビが入り故障に直結します。


・ケーブルの切断に注意!

配管伝いなどでケーブルが低くなっている部分は注意が必要です。

電気工事のやり直しになってしまいますし、感電の危険性もあります。

発電所専用の草刈機はこちら

3.防草シートやコンクリ・砕石による対応

生えてきた草に対する対応ではなく、草自体を生えなくする方法も有ります。

シート・コンクリ・砕石によって地面を覆う対応は導入コストと復帰コストがかかることを除けばとても良い方法です。

 >>> 各手法のコスト比較ページはこちら

一度施工すると年間の除草管理はとても楽になります。

ただし、シートやコンクリの上に溜まった土などから再び草が生えてくる可能背はあります。

太陽と水さえあれば生えてくるのが植物です。

防草シート参考写真

防草シートを敷いた場合
こちらは防草シート施工後の写真です。
当然のことながら草は一切、生えません。
防草シートとしていないところの境目
こちらは防草シートとしていないところの境目です。
この境目から少しずつ雑草が侵入してくることもあります。

太陽光発電は完全にメンテナンスレスにはなりません。

発電ムラ防草シートはこちら!

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